シスター便り:Ｍさんの祈り

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2010年09月19日

Ｍさんの祈り

　今朝、裏山にある蜜柑畑には、強い日ざしの中にも涼しい

　風がわたって、待っていた秋がやって来ました。

　今日はＭさんの祈りをめぐっての思いをご紹介します。

　　　　　今朝の修道院の庭に見つけたコスモス

　　　　　　　　　　　　　　神様へ
　　　　　　　　　　　　　　　　　1999.1.2　　　　　　　

　　　　　　　ねえ、私は天使になれるかなあ。

　　　　　　　聖なるこの日が終わる前に、

　　　　　　　はやく来てよ。

　　　　　　　
　　　　　　　そして、願いをかなえてよ。

　　　　　　　ねえ、あなたならかなえてくれる？

　　　　　　　私の願いを。

　　　　　　　うれしいってどういう気持ち？

　　　　　　　楽しいってどういう気持ち？

　　　　　　　幸せってどういう気持ち？

　　　　　　　神様、私に愛をください。

　　　　　　　永遠の愛を。

　　　　　　　
　　　　　　　　　　　私だけの神様へ

　　　　　　　　　　　愛をこめて、

　　　　　　　　　　　　　　　Ｍ　　
　　
　　11年前Ｍさんは行き詰って行き場のないご自分の心を

　　表した祈りです。今、Ｍさんはこのような状況から抜け出る

　　ことができた感謝の気持ちから恩返しをしたいと思っています。

　　それは今困難な状況の中にいる人が希望を見出すことができる

　　ように祈るということと､いくら行き詰っても、いつかそこから

　　抜け出せるという希望を抱いていれば必ずそれは実現すると

　　いうことを知らせてあげたいと。

　　
　　このＭさんの体験を聞いて、私は今朝の朝の祈りの一節を

　　思いだしていました。
　　　　　　

　　　　　　　”わたしはせつに神を呼び求め、

　　　　　　　神は、耳を傾けてわたしの叫びを聞きいれられた。

　　　　　　　滅びの穴、泥沼からわたしを引き上げて、

　　　　　　　足を岩の上に立たせ、歩みを確かなものとされた。"
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　（旧約聖書詩編40）

　　　　　　　今朝の聖堂