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2020年08月16日

小西行長

 梅雨明の庭に、百合の花が咲き始めました

   小西行長

今日は、1600年、関ヶ原の戦いに敗れ、石田三成と共に、京都
市中を引き回されて、六条河原で斬首されたキリシタン大名
アウグスチヌス小西行長の遺言をご紹介します。

      小西行長
         小西行長


「今回、不意の事件に遭遇し、苦しみのほど書面では書き尽く
しえない。落涙おくあたわず。このはかなき人生で耐えられる
限りの責め苦をここ数日来忍んできた。今や煉獄で受くべき
諸々の罪を償うべく苦しみぬいている。自分の今までの罪科が
この辛い運命をもたらしたのは確かである。されど、身にふり
かかった不運は、とりもなおさず神の与えたもう恩恵に由来す
ると考え、主に限りない感謝を捧げている。最後に、とりわけ
大切なことを申し述べる。今後は、お前たちは、心をつくし神
に仕えるよう心がけてもらいたい。なぜなら、現世においては
すべて変転きわまりなく、恒常なるものは、何一つとして見当
たらぬからである。」

(「鉄の首枷」遠藤周作)
(遺言の『最後に云々』の文は、「1600年度カリヴァリュー
 日本年報補遺『報告集』より)



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Posted by シスター at 14:09 │日記

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