テレジア
カトリック教会では聖人の記念日があり、信徒は彼らの
生き方を模範とし、取次の祈りを捧げています。10月に
は聖テレジアの記念日があります。彼女は、15歳で修
道院に入り24歳で亡くなった方ですが、彼女の自叙伝
は20世紀のカトリック教会に旋風を巻き起こしました。
長崎で原爆に遭い、寝たきりの状態で書かれた「長崎の
鐘」の著者永井隆博士も、”テレジアの自叙伝について
「そこに信仰の極意がある」と言っています。
テレジアの自叙伝からの言葉をご紹介します。
”私は今、過去をふり返ってみることのできる生涯の時
期にきています。私の霊魂は、内外の試練のるつぼの中
で熟しました。今、嵐に強められた花のように頭をもた
げてみますと、詩編23の言葉が私の上に実現されてい
るのがわかります。
”主はわたしの牧者、
わたしには乏しいものがない。
主は、ある時は緑の牧場に私を横たえ、
ある時は憩いの水辺に伴い、
倦まずたゆまず、養いたもう。
たとえ死のかげの谷を歩んでも、
わたしは災いを恐れない。
あなたが、わたしと共におられるから。
主の恵みといつくしみに生涯伴われ、
わたしはとこしえに神の家に生きる。”
(旧約聖書詩編23)
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